世界で一番ロマンチックな海 鎌田敏夫
先日はじめての海外旅行先として
フィリピンに行った。
せっかくなので綺麗な海を見に行こうと
マニラから片道6時間かけてボリナオ地方へ向かった。
そこはガイドブックで見つけたビーチで、
観光案内には『まだ誰も知らないビーチ』と大々的に掲載されていて、めちゃくちゃ知られてるやんと思ったが、マニラの人に話を聞いてみると全く知らないようだった。
たしかに、東京から福島くらい離れているので現地の人は知らないのかも知れない。
知らない土地を車で6時間なので不安も疲労もあったが、着いてからは、ホテルも綺麗で海もすごく素敵なところで良かった。
そして綺麗な浜辺で読みたいと思っていたのが
『世界で一番ロマンチックな海』
これはボリナオのような澄んだ海ではなく
もう少し潮くさい海のような気がする。
「私、あの病院で死ぬの」高校2年の夏、砂浜でそう言った葉子に、ぼくは初めてのキスをした。そして一生かけた恋は始まった──。
鎌田敏夫の本は他に恋愛映画、恋愛会話、29歳のクリスマス、キスフレンド、恋時間を読んだ。
どの作品も少しいい加減で、だらしなく、それでいてマジメな青年たちと
賢くて、頭ではわかってはいるけど、自分の気持ちに嘘はつけない女性たちが
恋・愛・結婚について葛藤しているという印象がある。
彼は抜群に女性の心理を描くのがうまく、読んでいて何度も、あぁそうかと思い、何度も、そういう気持ちもあるのかと考える機会があった。
一生愛し合っていける人は大勢いる
一生幸せに暮らしていける人もいっぱいいる
でも、一生恋のできる人はめったにいない
人の足を借りて歩いてるわけじゃないんだから
自分で選んで、自分の人生を、綺麗な道じゃなくても歩いていかないといけないな